トークセッション「ARCTIC LIFE ~極北の狩人と雪氷学者を囲んで」<日本科学未来館>

  • 2019-02-23 ~ 2019-02-23
  • 青海エリア

グリーンランド北西部、カナックは世界で最も北にある村の一つです。年間の平均気温はマイナス11度、最低気温はマイナス58度にもなります。そんな極北の村にも、人々の当たり前の「暮らし」があり、それを支える無数の「生命」があります。一方で、北極は地球温暖化の影響を世界で最も強く受けている地域です。氷河の融解が加速度的に進行し、海氷の減少は北極海の生態系に急速な変化をもたらしています。

このトークセッションでは、そんな北極の「暮らし」と「生命」について、カナック村在住の猟師の大島トクさん、そして大島さんの協力のもと、グリーンランドの氷河の研究をしている研究者、北海道大学教授の杉山慎さんと語り合います。北極での生活は、私たちの暮らしと何が同じで、何が違うのでしょうか。そして北極ではどんな生き物がどのように生命を紡いでいるのでしょうか。杉山さんが科学の視点から、大島さんが生活者の視点から、変化する北極についてお話します。

また、革細工作り体験など、先住民文化を受け継ぐ大島さんならではの楽しいアクティビティも行います(具体的な体験内容は変更になる場合があります)。 極北の狩人と雪氷学者を囲んで、寒い北極の「LIFE(生命・暮らし)」について熱く語り合いませんか?



【講師紹介】
大島 トク(猟師・漁師)

日本から移住した大島育雄氏の長女として、グリーンランド北西部のシオラパルク村に生まれる。現在はカナック村に暮らし、狩猟・漁業を営むとともに毛皮を使った伝統工芸品の製作を行っている。伝統的な犬ぞり猟や工芸を通じて、地元の子供たちにグリーンランドの文化を伝える活動を続けている。また、科学者の研究・観測活動にも協力しており、研究者と共同で執筆した書籍「Meaning of Ice」が北極に関する優れた研究に贈られるノルウェーの「Mohn賞」を受賞している。

杉山 慎(北海道大学 低温科学研究所 教授)

グリーンランドの他、南米パタゴニア、スイスアルプス、南極などを舞台に、氷河・氷床の変動に関して現地観測を中心とした研究を行っている。また毎年スイスの氷河で大学院実習を実施するなど、「国際南極大学」プロジェクトを通じて、次世代の極地研究者を育成する教育活動を進めている。博士(地球環境科学)。2017年より現職。

【開催日時】2019年2月23日(土) 13:30~15:30
【開催場所】日本科学未来館 7階 火星ルーム
【定員】25名
【参加費】無料
【申込方法】WEBによる申込、抽選制。 申込期間中、「イベント申込フォーム」にてお申込みください。
抽選結果は締め切り後10日以内に、ご記入いただいたメールアドレスまで当選の可否をご連絡いたします。また、大島トクさん、杉山慎さんに聞いてみたい、お話したい内容がございましたら、申込フォームの「その他」欄にご記入ください。⇒ イベント申込フォーム
【申込期間】2019年1月30日(水) 12:00~2019年2月15日(金) 12:00
【主催】日本科学未来館、北海道大学低温科学研究所、北極域研究推進プロジェクト(ArCS)

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