どうする!? プラごみ<日本科学未来館>

  • 2023-04-01 ~ 2023-08-31
  • 青海エリア
プラごみを集めてつくったオブジェが、未来館の地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」前に登場。プラごみ問題についていっしょに考えてみませんか? シリーズ企画「Mirai can NOW」の第4弾です。

「いつも行くカフェのストローが紙ストローに変わった」「これまで無料だったレジ袋が有料になった」
最近プラスチックごみを減らそうとする動きが活発です。わたしたちが普段生活していてもその変化に出会う機会は増えています。プラごみを減らすのは気候変動対策のためだけではありません。海洋プラスチックごみ問題など、適切に処理されず海や川などに流れ出たプラごみが環境をよごし、生態系を壊している問題が世界的に注目されています。

この問題の解決に向けて、私たち一人ひとりができることは何があるでしょうか。本イベントでは、問題の解決にとりくむ実践者と一緒にみんなで解決策を探っていきます。今回紹介する5人は、いずれも暮らしに関係のある企業の人たち。活動を通じて、問題を解決するためにみなさんといっしょに考えたい問いも展示しています。他の人たちから寄せられたアイデアを見たり、自分でもアイデアを書いたりしながら、あなたもプラごみ問題の解決に加わってみませんか?

◆展示構成

「どうする⁉ プラごみ」は大きく分けて3つのエリアに分かれています。

◎こんなに!? わたしたちの出すプラごみ

32キロ分のプラごみをあつめて作ったオブジェが登場します。32キロという重さは日本人1人あたりが1年間で出す容器包装のプラごみの量に相当します。わたしたちが日々の暮らしで出しているプラごみの多さを実感してみてください。

◎たいへん!? プラごみとわたしたちの社会

プラスチックはどうしてこんなに使われているのでしょう。そしてプラごみのどこが、どう問題なのでしょうか。プラごみ問題の現状を知ることができるパネルを展示します。
わたしたちが出すプラごみの一部は海や川などに流れ出て、環境をよごしています。例えば海に流れ出た海洋プラスチックはカメや魚などに悪影響を与えるだけでなく、最近は人の健康への影響も心配されています。解決を目指したヒントについても知ることができます。

◎かいけつ!? プラごみのない地球へ

プラごみ問題の解決に実際に取り組む人たちと一緒に考えてみませんか。
わたしたちが日々接する商品やサービスでかかわりのある企業の人たち、その中でもプラごみ問題が解決される未来を目指して活動を始めた人たちがいます。容器や包装を減らすために量り売りで必要なだけ買えたり、プラスチックでできた古着や容器を回収してリサイクルを進めたり、プラスチックに代わる新しい素材やごみ拾いをしやすくする。ここでは5人の実践者たちの活動と、サステナブルな未来を目指して来館者のみなさんと考えたい問いを紹介しています。 会場にはみなさんがアイデアをシェアできるボードを設置しました。みなさんのアイデアは、それぞれの立場によって違うかもしれません。けれど、いろいろなアイデアが集まることで解決に向けた道筋も見えてくるかもしれません。みなさんのアイデアは未来館の科学コミュニケーターがとりまとめて、定期的に発信する予定です。あなたもぜひ参加してみてください。

ワークシートについて

会場では理解をより促すためのワークシートも配布します。展示の中で考えてもらいたい注目ポイントが書かれています。小さいお子さんと一緒に考えるためやお家や学校に帰ったときに見返すためにぜひご利用ください!

◆開催概要

  • 開催日時
    2023年4月1日(土)~2023年8月31日(木)
    火曜休館(ただし祝日や春・夏休み期間は開館)
  • 開催場所
    日本科学未来館 3階常設展示フロア(ジオ・コスモス前)
  • 対象
    どなたでも
  • コミュニケーション支援について
    観覧の助けとして、パネルの概要をテキストでまとめたウェブページを用意します。
  • 参加費
    入館料のみ
  • 主催
    日本科学未来館
  • 取材協力
    高田秀重氏(東京農工大学農学部環境資源科学科)
    髙橋由紀子氏(量り売りとまちの台所 野の 共同代表)、岩元美智彦氏(株式会社JEPLAN 会長)、中谷和史氏(株式会社カネカ Green Planet推進部 市場技術開発チーム)、瀬戸啓二氏(花王株式会社 包装技術研究所 プロジェクトリーダー)、土屋明子氏(株式会社ピリカ PR)
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